一昨年に惜しまれて世を去ったR・D・ウィングフィールドが遺したフロスト警部シリーズの長編は、死後出版のものを合わせて六編あるが、この『フロスト気質』はその四作目にあたる。残された未紹介作品はわずか二作というのはちょっと寂しいが、初の上下巻…
先に紹介されたアン・グリーヴスの『大鴉の啼く冬』は、極寒のシェトランド島という舞台の新鮮さとも相俟って好評だったようだが、ローラ・ウィルソンの『千の嘘』は同作と二○○六年のCWA最優秀長編賞を争って、惜しくも破れた作品。しかし、英ミステリの…
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