2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

最高処刑責任者/ジョゼフ・フィンダー(新潮文庫)

いろいろなタイプの小説にチャレンジしてきた過去もあるジョゼフ・フィンダーだが、近年手を染めている企業小説系の分野が、わたしは一番水にあっているような気がするが、どうだろう。『最高処刑責任者』も、日本企業から買収され、さらには他社との合併も…

スリーピング・ドール/ジェフリー・ディーヴァー(文藝春秋)

まさに、卵と鶏ならぬ、探偵役と犯人役。そもそもこの本作のアイデアはどっちから出発したのか作者に尋ねてみたくなるジェフリー・ディーヴァーの『スリーピング・ドール』は、かたや人間嘘発見器とでもいうべき訊問の専門家キャサリン・ダンス、かたやマイ…

ウォンテッド/ティムール・ベクマンベトフ監督(2008・米)

突然襲ってくるパニック症候群のせいで、会社では女の上司からパワハラ、恋人も親友と浮気し放題、そんなぱっとしない青年ジェームズ・マカヴォイが、ドラッグストアでごっつい美女のアンジェリーナ・ジョリーに声をかけられ、壮大なスケールの陰謀に巻き込…