ザ・エッグ〜ロマノフの秘宝を追え〜／ミミ・レダー監督（米独・2009）

製作国のお膝元アメリカなどでは劇場公開されなかったと聞くミミ・レダー監督の『ザ・エッグ〜ロマノフの秘宝を追え〜』だが、実はなかなかの拾い物だ。伝説の大泥棒であるモーガン・フリーマンは、引退前の大仕事としてロマノフ王朝の秘宝に狙いを定め、そのパートナーとして親子ほども年の離れたアントニオ・バンデラスを口説く。元相棒の愛娘ラダ・ミッチェルやロシアン・マフィア、ＦＢＩなどの横槍が入る中、鉄壁の警備を誇るビルにふたりは侵入を果たすが、そこから二転三転する面白さが格別。バンデラスとミッチェルの恋物語がやや甘口だが、オチの後味の良さでなんとか許す気持ちになれる。
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※予告編は、『ザ・ボーダー』と抱き合わせです。