村上春樹訳「Farewell,my lovely」の邦題

一昨年の「ロング・グッドバイ」に続き、村上春樹訳のレイモンド・チャンドラー早川書房から出ます。今回新訳が出るのは、第二長編の「Farewell,my lovely」(清水俊二訳の邦題は「さらば愛しき女よ」)。「ロング・グッドバイ」を追いかけるように早川書房から出た短編全集(全4巻)が「キラー・イン・ザ・レイン」をはじめとして、全部カタカナのタイトルだったので、てっきり今回も「フェアウェル・マイ・ラブリー」だろうという大方の予想を裏切り(?)、邦題は「さよなら、愛しい人」に決まった模様。4月下旬の発売に先駆け、3月下旬刊の「ハヤカワミステリマガジン」5月号(チャンドラーと村上春樹解体特集号)に、作品の抄録と村上春樹による解説が掲載される。*1

Farewell, My Lovely (Penguin Fiction)

Farewell, My Lovely (Penguin Fiction)

*1:ちなみに、同誌4月号の次号予告で邦題が「さようなら、愛しい人」となっているのは、誤植のようだ。