パタースンの新刊がなんとPHP研究所から

リチャード・ノース・パタースンの2007年の新作が、なんとPHP研究所から出ています。ここのところ新潮社に定着した感があったのだけど、「ダーク・レディ」以降、翻訳紹介が途絶えていたので、ともあれ新作が久々に刊行されたことを喜びたい。訳者が、パタースンではお馴染みの東江一紀というのも嬉しい限り。
せっかくの機会なので、向こうのwikiを参考にした作品リストを掲げたい。パタースンは、クリストファー・パジェットものの第一作「ラスコの死角」でエドガー賞の最優秀新人賞を獲得している。お奨めは「罪の階段」以降の作品(現在、新潮文庫に入っている)で、既訳のものはほとんど外れなしと言っていい。
なお、リストは現時点で不完全なものであることをお断りしておきます。

  1. The Lasko Tangent (1979) 『ラスコの死角』(ハヤカワ・ミステリ文庫) ※CP
  2. The Outside Man (1981) 『アウトサイド・マン』(ハヤカワ・ミステリ文庫)
  3. Escape the Night (1983) 『ケアリ家の黒い遺産[上下]』 (扶桑社海外文庫)
  4. Private Screening (1985) 『サイレント・スクリーン[上下]』(扶桑社海外文庫) ※TL
  5. Degree of Guilt (1992) 『罪の段階[上下]』(新潮文庫) ※CP・CM
  6. Eyes of a Child (1994) 『子供の眼[上下]』(新潮文庫) ※CP
  7. The Final Judgement (1995) (別題:Caroline Masters) 『最後の審判[上下]』(新潮文庫) ※CM
  8. Silent Witness (1996) 『サイレント・ゲーム[上下]』(新潮文庫) ※TL
  9. No Safe Place (1998) ※KK
  10. Dark Lady (1999) 『ダーク・レディ[上下]』(新潮文庫)※TL
  11. Protect and Defend (2000) ※KK
  12. Balance of Power (2003) ※KK
  13. Conviction (2005) ※CP
  14. Exile (2007)
  15. The Race (2007) 『野望への階段』(PHP研究所)
  16. Eclipse (2009)
  • CP…クリストファー・パジェットが登場する作品 
  • CM…キャロライン・マスターズが登場する作品 
  • TL…トニー・ロイドが登場する作品 
  • KK…Kerry Kilcannonが登場する作品

野望への階段

野望への階段