本年度ハメット賞にペレケーノス

癖のある作品を選出することでおなじみの国際推理作家協会(INTERNATIONAL ASSOCIATION OF CRIME WRITERS)北アメリ支部が主催する2009年のハメット賞に、ジョージ・ペレケーノスの「The Turnaround」が輝きました。これまで翻訳紹介してきた出版社から見捨てられたという悲しい噂もあるペレケーノスだが、いい作家なので、これを機に人気に火がついてほしいもの。
ちなみに、ハメット賞は1992年よりスタート。対象は、カナダとアメリカで出版された作品(広義のミステリと思われる)です。受賞作には、影なき男のブロンズ像が贈られる。過去の受賞作は、下記のとおり。

  • 2008 THE OUTLANDER / Gil Adamson
  • 2007 THE PRISONER OF GUANTANAMO / Dan Fesperman
  • 2006 ALIBI / Joseph Kanon
  • 2005 『強盗こそ、われらが宿命』 チャック・ホーガン(ヴィレッジブックス)
  • 2004 THE SEDUCTION OF WATER / Carol Goodman
  • 2003 HONOR'S KINGDOM / Owen Parry
  • 2002 『影の王国』 アラン・ファースト(講談社文庫)
  • 2001 『昏き目の暗殺者』 マーガレット・アトウッド早川書房
  • 2000 『ハバナ・ベイ』 マーティン・クルーズ・スミス(講談社文庫)
  • 1999 TIDEWATER BLOOD / William Hoffman
  • 1998 TRIAL OF PASSION / William Deverell
  • 1997 『ローズ』 マーティン・クルーズ・スミス(講談社文庫)
  • 1996 UNDER THE BEETLE'S CELLER / Mary Willis Walker
  • 1995 『ディキシー・シティ・ジャム』 ジェイムズ・リー・バーク(角川文庫)
  • 1994 『友よ、戦いの果てに』 ジェイムズ・クラムリー(ハヤカワ・ミステリ文庫)
  • 1993 『タートル・ムーン』 アリス・ホフマン(早川書房
  • 1992 MAXIMUM BOB / Elmore Leonard

The Turnaround

The Turnaround