集英社文庫から4か月連続で怒涛(?)のリリース

集英社文庫から話題の翻訳ミステリが4冊連続で刊行されます。その第一弾は、過去2度にわたりCWAイアン・フレミング・スチール・ダガー賞にノミネートされた実績を持つイギリス作家R・J・エロリーが本邦初登場。
今回刊行される「静かなる天使の叫び」(佐々田雅子訳)は、海の向こうのベストセラーリストでかなり長期間にわたってランクインし続けた作品で、まるでカポーティ『冷血』×キング『スタンド・バイ・ミー』のよう、とは担当編集者の弁。不肖missingpieceも巻末解説を書かせていただきましたが、ひとりの男の年代記という形で語られていくサイコスリラーで、ジェレミー・ドロンフィールドやモー・ヘイダーと肩を並べる強力な読み応えある作品です。(6月26日刊行予定)
なお、第二弾以降は、ヘザー・テレルの「蛹令嬢の肖像」(7月刊)、カミラ・レックバリの「氷姫」(8月刊)、タナ・フレンチの「悪意の森」(9月刊)が予定されているようです。タナ・フレンチは、エドガー賞の最優秀新人賞受賞作ですね。(邦題は、「静かなる天使の叫び」を除いてすべて仮題です)

A Quiet Belief In Angels

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