2010-10-13から1日間の記事一覧

音もなく少女は/ボストン・テラン(文春文庫)

ボストン・テランの『音もなく少女は』は、語り手としての作者の成長がうかがえる作品だ。デビュー作の『神は銃弾』は、異様な熱気と深い混沌が不思議な魅力ではあったけど、それに恐れをなした読者も少なくなかった。デビューから四作目にあたる本作では、…