今年のCWA賞の候補作

今年のCWA(英国推理作家協会)賞の候補作ショートリストがすでに発表になっています。長篇賞部門で候補として残っているのは次の6作。発表は10月21日が予定されている模様です。

  • Kate Atkinson 「When Will There Be Good News? 」(Black Swan/Transworld)
  • Mark Billingham 「In the Dark」 (Little, Brown)
  • Lawrence Block 「Hit and Run」 (Orion)
  • William Brodrick 「A Whispered Name」 (Little, Brown)
  • M.R.Hall 「The Coroner 」(Pan Macmillan)
  • Gene Kerrigan 「Dark Times In The City」 (Harvill Secker)

ケイト・アトキンソンは、新潮クレスト・ブックより「博物館の裏庭で」が紹介されているイギリスの女性作家で、純文学寄りのようだが、2004年の作品『Case Histories』を、スティーヴン・キングが「この10年で最良のミステリー」と絶賛したことがある。
マーク・ビリンガムは、過去のノミネートの常連で(2002年長篇賞、2004年短篇賞、2004、2005年最優秀図書館賞)、「グッナイ、スリーピー・ヘッド」(柏艪舎)が翻訳されている。
ローレンス・ブロックの「Hit and Run」は、ご存知殺し屋ケラーものの最新長篇。
ウィリアム・ブロドリックは、過去にIMBA(独立系ミステリ専門書店協会)が授けるディリス・ウィン賞の候補にあがったことのある本邦未紹介のイギリス作家で、今回ノミネートされたのはシリーズ物の第三作のようだ。
M.R.ホールについては、まったく情報がないが、候補作はどうやらジェニー・クーパーという人物を主人公にしたシリーズ物と思われる。
ジーン・ケリガンアイルランド出身の作家で、過去にジャーナリストとしてノン・フィクションを多数ものしているが、作家のしてのキャリアは2005年頃から。
その他のイアン・フレミング賞(スリラー)、ジョン・クリーシー賞(新人)、エリス・ピーターズ賞(時代・歴史)等については、下記のサイトをご覧ください。
》》》CWA(英国推理作家協会)ホームページ