500-01-01から1日間の記事一覧

犬身/松浦理英子(朝日文庫)

松浦理英子の久々の長篇『犬身』は、犬づくしの小説である。ローカルなタウン誌の編集の仕事で生計をたてる房江は、子どもの頃から漠然と犬にあこがれる人生を歩んできた。そんな彼女の目にとまった、雑種犬を飼うひとりの女性。街中ですれ違う度に、房江の…