2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧
前々よりフリースタイルから刊行が予告されていた「都筑道夫ポケミス全解説」(小森収編集)が、ついに刊行され、書店に並びました。故都筑道夫が早川書房に編集者として籍をおいていた時代から作家として独立後にかけて執筆担当したポケミス解説102本に…
創刊してまだ間もないけれど*1、ソニー・マガジンズの<ヴィレッジブックス>はなかなかユニークな路線を狙っているようで、今後が楽しみな叢書だ。バリー・アイスラーの『雨の牙』もその一冊だが、東京を舞台に、殺し屋が政治がらみの謀略に巻き込まれた女…
日本を舞台にした作品でデビューということもあって、かつてソニー・マガジンズ(現ヴィレッジブックス)が翻訳ミステリとしては異例のプロモーションを行ったバリー・アイスラー。暗殺者ジョン・レインのシリーズは、これまで4作がヴィレッジブックスで紹…
いつの間にか、こんなの出来てました、「A Japanese Edition of Neil Gaiman’s Blog……………. by his fans」。どうやら、日本のファンが彼のブログを翻訳、紹介してくれている模様。ファンは、さっそくブックマークいたしましょう。 ちなみに、その中でも言及さ…
ガイ・リッチーの「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」で十年前にデビューしたジェイソン・ステイサムも、すっかりミステリ映画の顔になったが(「ステイ」、「リボルバー」などに主演)、最新作の『バンク・ジョブ』では、焦げついた借金…
非英語圏のミステリといえば、まずはフランスってことになるんだろうが、それを僅差で追い、ときにリードを奪うこともあるのは北欧スウェーデンだろう。古くは「笑う警官」でエドガー賞をとったシューヴァル&ヴァールーがいたし、「誕生パーティの17人」とい作…
法曹界出身という点では、グリシャムよりも遥かにデビューが早いリチャード・ノース・パタースン(「ラスコの死角」でエドガー賞の新人をとったのは80年のこと)だが、ひと頃パタースンには小説から離れていた時期がある。惓土重来を期したわけではないのだ…
リーガル・フィクションの分野で、人間ドラマを重視したり、思索的だったりする作風を、わたくし的には勝手に「人生派」と呼ぶことにしているが、その人生派の代表格ともいうべきリチャード・ノース・パタースンの新作は、なんとリーガル・フィクションでは…
リチャード・ノース・パタースンの2007年の新作が、なんとPHP研究所から出ています。ここのところ新潮社に定着した感があったのだけど、「ダーク・レディ」以降、翻訳紹介が途絶えていたので、ともあれ新作が久々に刊行されたことを喜びたい。訳者が、パター…
ヘニング・マンケルは、CWA(英国推理作家協会)賞に輝いた「目くらましの道」を始めとするクルト・ヴァランダー警部でお馴染みだけれども、同じスウェーデンの警察小説ではあるが、『タンゴステップ』は、ノンシリーズの単発作品。北部の国境に近い森林…
国際推理作家協会北米支部が選ぶ今年のハメット賞候補作が決まった模様。候補の5作は、次のとおり。 Heywood Gould, Leading Lady (Five Star) Colin Harrison, The Finder: A Novel (Farrar, Straus & Giroux) David Levien, City of the Sun: A Novel (Do…
ニール・ゲイマン関連のニュースをもうひとつ。ゲイマンの最新刊で、ニューベリー賞に輝いた『The Graveyard Book』が監督ニール・ジョーダンで映画化されるらしい。脚本もニール・ジョーダンで、ニール・ゲイマンも製作に名を連ねる。考えてみると、ファニ…